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IBM ThinkPad 701: 革新的なバタフライラップトップの伝説

AICAT 2024. 7. 1. 10:00
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IBM ThinkPad 701

 

IBM ThinkPad 701: 革新的なバタフライラップトップの伝説

 

IBM ThinkPad 701は、通称「バタフライ」ラップトップとして知られ、1995年3月6日にIBMから発売された革新的なサブノートブックです。その独特なスライディングキーボードデザインは大きな注目を集めました。リチャード・サッパー、ジョン・カリディス、サム・ルセンテを含むチームによって開発された701は、IBMのThinkPadラインの一部であり、1995年の最も売れたラップトップの一つとなりました。

開発の背景と歴史

IBM ThinkPad 701は、アメリカのノースカロライナ州リサーチトライアングルパークの製造施設と、日本の神奈川県大和市の開発施設との共同プロジェクトでした。最初のキーボードコンセプトは1993年春にフォトコピーとして始まり、夏までにプレキシガラスのプロトタイプへと進化しました。1993年秋にノートブックの資金調達が承認されましたが、遅れのためリリース時にはより進んだペンティアムではなくIntel 486プロセッサが使用されました。

キーボードデザインはジョン・カリディスが主導し、ThinkPad全体のデザインはリチャード・サッパーが担当しました。内部では、IBMはこのラップトップを「バタフライ」と呼んでいましたが、法務部門は生き物の名前を製品名として使用することを許可しませんでした。したがって、ThinkPad 701というモデル名で発売されました。

ハードウェア仕様

IBM ThinkPad 701は、Intel i486プロセッサ(DX2およびDX4バージョン)を搭載し、メモリは4MBから40MB、ストレージは360MBから720MBまでのオプションがありました。ディスプレイはDSTNまたはTFT LCDで、解像度は640x480でした。グラフィックスチップセットはChips and TechnologiesのCT-65545、サウンドシステムにはESS 688とYamaha OPL3が含まれていました。

主な仕様

  • CPU: Intel DX2 50/25 MHz または DX4 75/25 MHz
  • メモリ: 4MBから40MB
  • ストレージ: 360MB、540MB、720MB
  • ディスプレイ: 10.4インチ DSTN または TFT LCD、解像度640x480
  • グラフィックス: Chips and Technologies CT-65545
  • サウンド: ESS 688、Yamaha OPL3
  • 寸法: 24.6 x 20 x 4.3 cm
  • 重量: 2.25 kg(4.96ポンド)

キーボードデザイン

ThinkPad 701の最も特徴的な機能は、「バタフライキーボード」、正式には「TrackWrite」として知られるものでした。このデザインにより、ラップトップが閉じたときにはコンパクトでありながら、開いたときにはフルサイズのキーボードを提供することができました。キーボードは2つのほぼ三角形の部分に分かれており、ラップトップの蓋を開くと両側にスライドし、その後片方が下方にスライドしてフルサイズのキーボードが形成されます。蓋を閉じるときも同様に逆の動作が行われます。

発売と評価

IBM ThinkPad 701は1995年3月6日に発売され、価格は1,499ドルから3,299ドルの間で販売されました。IBMは広告に蝶の画像のみを使用し、後にIBMのロゴと「発表を待て」というテキストを追加しました。このラップトップは発売直後に大人気となり、1995年だけで27のデザイン賞を受賞し、その年の最も売れたラップトップとなりました。

生産終了と遺産

IBM ThinkPad 701は、画面が大きくなると折りたたみキーボードが不要になるため、1995年12月21日に生産終了となりました。その後、より大きな画面とフルサイズのキーボードを持つThinkPad 760が発売されました。バタフライキーボードは革新的でしたが、後続モデルには続きませんでした。しかし、2021年にレノボが同様のキーボードの特許を申請しており、その影響は続いています。

コレクターズアイテム

26年が経過しても、IBM ThinkPad 701はコレクターの間で人気があります。ニューヨーク近代美術館、ミュンヘンの新収集館、コンピュータ歴史博物館などの著名な施設で展示されています。ThinkPad 701は、その独特のデザインと技術革新で人々を魅了し続けており、ラップトップ開発の歴史において持続的な遺産を残しています。

結論

IBM ThinkPad 701は、その画期的なバタフライキーボードによってラップトップ市場に革命をもたらしました。生産終了後もその遺産は続いており、現代のラップトップデザインに影響を与えています。ThinkPad 701は単なるラップトップ以上のものであり、技術革新とデザインの歴史の象徴です。

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